VMware環境データストアとして利用されるストレージとの連携機能まとめ[Veeam Backup & Replication]


Veeam Backup & Replicationではデータストアとして使用されているストレージシステムと連携し、ストレージのスナップショットを用いることで通常よりも高度なデータ取得手法などを提供しています。現在、以下のストレージシステムと連携が可能です。

個別連携

  • Cisco HyperFlex
  • Dell EMC VNX, VNX2, VNXe, Unity
  • HPE 3PAR StoreServ
  • HPE StoreVirtual (LeftHand / P4000 series), StoreVirtual VSA
  • NetApp FAS/AFF, FlexArray (V-Series), ONTAP Edge/Select/Cloud VSA, IBM N series (FAS OEM)
  • Nimble Storage AF-Series, CS-Series
  • IBM Spectrum Virtualize

Universal Storage API統合連携

  • INFINIDAT Infinibox F-series
  • Pure Storage FlashArray
  • Huawei OceanStor

今回は連携で使用できる機能をまとめてご紹介します。

  • ジョブでのスナップショット管理機能(アプリケーション一貫性のある状態をVeeamが作成)

    Veeamジョブで設定してアプリケーション対応の静止処理により、ゲストOS上のアプリケーション一貫性を保持した状態で、ストレージのスナップショットを作成、ジョブで指定したリストアポイント数だけ、保持させることが可能です。ストレージシステム上のスナップショットとして保持されるのみですのでバックアップとは異なりますが、オペレーションミス等に備え、直近の状態に戻ることを目的とした短時間のRPOを実現する場合には、データ取得等なくVMの世代を保持することができる便利な機能です。

    • プライマリストレージ上のストレージスナップショット


    • セカンダリストレージ上のストレージスナップショット


  • ストレージスナップショットからのリストア機能

    ストレージスナップショット内の個別VMやゲストOS上のファイル、アプリケーションアイテムのリストアが可能です。これにより、ストレージシステムの管理コンソールやvSphere Clientなどからボリュームのマウント操作などを行わなくとも、Veeamのコンソールから簡単に目的とするオブジェクトのリストアを実施できます。

    • プライマリストレージ上のスナップショットからリストア


    • セカンダリストレージ上のスナップショットからリストア


  • ストレージスナップショットからのバックアップ機能

    VMware環境のバックアップではVMwareのスナップショットを作成する必要があるため、通常のバックアップではデータ取得を行っている間、スナップショットのデルタファイルへ変更が書き込まれます。バックアップ中に仮想ディスクへの変更が多い場合や大容量の仮想ディスクを対象とし、バックアップ時間が長時間化した場合などには、このデルタファイルの肥大化が問題となります。これを回避するためにVeeamでは、アプリケーション静止処理後、VMwareのスナップショットで静止した状態の仮想ディスクを作成し、それを含むストレージのスナップショットを作成、即座にVMwareのスナップショットを削除し、ストレージスナップショットからデータ取得を行いバックアップが実施できます。これにより、VMwareスナップショットの影響を最小限にしたバックアップを提供します。

    • プライマリストレージのストレージスナップショットからバックアップ(またはレプリケーション)


    • セカンダリストレージのストレージスナップショットからバックアップ


上記の機能はそれぞれのストレージシステムでの連携方法の違いにより、利用できるものできないものが異なります。

少々複雑になっておりますので、利用しているストレージシステムでどこまでの連携が可能なのかという点に関して、不安な際には弊社までお問合せいただければ幸いです。

また、各機能への対応やエディションによって利用できる機能をまとめた表はこちらで紹介しています。

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