Veeam v12での新機能と変更点をご紹介②(VBR多要素認証,コンソールからの自動ログオフ,構成用DBの選択肢の追加,など)


新バージョンとなるVeeam Backup & Replication(VBR) v12では、多くの新機能と仕様変更がされました。それらについてパート①からパート④に分けてご紹介します。

本パートでは、下記内容について紹介しております。
・VBRコンソールの多要素認証
・セッションの自動ログオフ機能
・VBR構成用データベースについて
・SureBackupジョブの機能強化
・gMSAのサポート
・IPv6にも対応可能に
・PowerShellコマンドの追加

本ページはパート②です、他のパートにつきましては、以下のリンクからご覧ください。

また、Veeam v12の新機能についてはこちらにもまとめておりますので、ぜひご覧ください。

VBRコンソールの多要素認証

VBRコンソールログインの際に多要素認証(MFA)を選択することが可能になりました。

多要素認証を使用する場合、ユーザーがVeeamコンソールへログインする際に、今まで通り「ユーザー名」と「パスワード」、そして追加でGoogle Authenticatorのような認証アプリを使用し生成された「ワンタイムパスワード」を入力する必要があります。

この多要素認証機能によって、コンソールへの不正なアクセスを防ぐことが可能です。

 

 

 

セッションの自動ログオフ機能

セキュリティ関連の改善点として、コンソールからの自動ログオフ機能が追加されました。

設定した時間が経過すると、Veeamコンソールから自動的にログアウトされます。

 

VBR構成用データベースについて

Veeamではジョブの設定などをVeeam構成用データベースに保存します。

この構成用データベースですが、v11以前はMicrosoft SQL Serverのみが使用可能でした。しかしv12からは、PostgreSQL Serverも使用できるようになりました。

PostgreSQL Serverを選べるようになった最大のメリットとしては、SQL ServerのExpress Editionの機能制限を受けることがなくなった点が挙げられます。

SQL ServerのExpress Editionでは、使用可能なメモリやCPU、DBサイズに制限があり、大規模環境のバックアップ時にはSQL Serverのスペックが不足し、有償版SQL Serverが必要となることがありました。

しかし、Veeamインストール時に、構成用データベースとしてPostgreSQL Serverを選択することで、機能制限によるトラブルを回避することが可能となると見込まれます。

 

SureBackupジョブの機能強化

SureBackupは、バックアップデータを検証するための非常に優れたVeeamの機能です。

v11以前は、仮想マシンと物理マシンのデータを同時に検証することはできませんでしたが、v12では、エージェントバックアップと、エージェントレスで取得したバックアップデータを同じアプリケーショングループに追加し、検証することが可能となります。

 

gMSAのサポート

v12では、ユーザー認証情報にグループマネージドサービスアカウント(gMSA)を使用することが可能となります。

gMSAを使用することで、Veeam側でのパスワード管理が必要なくなり、よりセキュアなゲスト処理が可能となります。

 

IPv6にも対応可能に

v12からは、ネットワーク帯域制限を行う際などに、IPv6での設定が可能になりました。

 

PowerShellコマンドの追加

VeeamではPowerShellからもバックアップの実行などの各種操作を実行することが可能となっています。v12では使用可能なコマンドが増えました、以下にコマンドが追加されたカテゴリの一部を記載いたします。

  • GFSのスケジューリングオプション
  • Hyper-V、Surebackup/Instant Recovery
  • CDP
  • アプリケーショングループ
  • Oracle

また、Veeamコンソールからジョブを作成した際、ウィザードの最後に、作成したジョブを実行するためのPowerShellのコマンドが表示されるようになりました。

 

v12になって様々な新機能/改善点が追加され、さらに使いやすくなったVeeam。

ご不明点などございましたら是非こちらからクライムまでお気軽にお問い合わせください。

 

 

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