バックアップソフトVeeam Backup & Replicationには、細かいけれど便利な設定がいくつも用意されています。
本ブログでは、Veeam 12.3において利用できるそのような設定をいくつかピックアップしてご紹介します。
本記事では実施可能な内容について簡単にご紹介し、具体的な設定手順に関しては、下記の記事でご紹介しております。
【Veeam Backup & Replication】知る人ぞ知る、運用に役立つ設定4選。バックアップ長時間実行の通知 etc. [v12.3対応]
目次
ジョブが一定時間以上実行されていた場合にメール通知を行う設定
Veeam Backup & Replicationで実行されたジョブが、指定した時間以上実行されていた場合にメール通知を行う設定です。
通知メールは以下のような形で届き、ジョブ名や実行結果、完了までに要した時間などがリスト化されます。
以下の例では、通知の対象を「終了までに1分以上要した場合」と指定しているため、ジョブの実行時間(Duration)が1分以上のものがリストされています。

ゲストインデックスの保持期間を変更する設定
Veeamでは、バックアップ対象マシン上のファイルのインデックスを作成することができます。
作成されたインデックスは、Veeam Enterprise Manager上でのワンクリックリストアや、インデックススキャンによるマルウェア検知を行う際に利用されます。
▽ワンクリックリストアについて
https://www.climb.co.jp/blog_veeam/veeam-backup-18734#i-2
▽インデックススキャンについて
https://www.climb.co.jp/blog_veeam/veeam-backup-27959#i
インデックスは基本的に、バックアップデータが保持されている期間中、バックアップサーバ上でファイルとして保持されますので、年単位などで長期間バックアップを保持する場合には、インデックスファイルのサイズが大きくなることもあります。
Veeamでは、このような場合に備えて、インデックスのサイズが大きくなりすぎないように、保持期間を設定しておくことができます。
Veeam Threat Hunterで特定のファイルをスキャンから除外する設定
Veeam Threat Hunterは、取得したバックアップデータをスキャンして、保護対象マシン上にマルウェアに感染した恐れのあるファイルがないかを検査するためのVeeam独自のシステムです。
▽参考:Veeamバックアップデータのスキャンについて
https://www.climb.co.jp/blog_veeam/veeam-backup-27959#i-3
Veeamでは、デフォルトで保護マシン上の全ファイルをスキャンしますが、一部の任意のフォルダやファイルをスキャン対象から除外することも可能です。
vPower NFSサービスによって作成されたNFSデータストアを自動アンマウントする設定
Veeamでは、VMware環境に対してインスタントリカバリやWindows以外のファイルレベルリストア、SureBackupなどの操作を実施する際には、「vPower」といったVeeam独自の機能を使用して、バックアップデータを透過的に公開する仕組みが採用されています。
▽参考:インスタントリカバリの仕組みについて
https://www.climb.co.jp/blog_veeam/veeam-backup-12171
これらの操作を行う際に作成されたvPower NFSデータストアは、インスタントリカバリなどの操作が完了した後も、次回以降に再利用するために、VMware環境にマウントされ続ける仕様となっております。

このデータストア、不要であればvSphere web client等から手動でアンマウントしても問題はありませんが、インスタントリカバリなどの操作完了後に自動でアンマウントさせるようにVeeamで設定することも可能です。
まとめ
今回のブログでは、Veeam Backup & Replicationを運用していく際に役に立つ設定を4つ、ご紹介いたしました。具体的な設定方法は、こちらでご紹介しておりますので、ぜひご覧いただければと存じます。
これらの設定に関するご不明点や、その他Veeamに関するご質問などございましたら、クライムまで、是非お気軽にお問い合わせください。
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