EspressDashboard についてよくある質問

EspressDashboard -導入・製品

EspressReport とSalesforceの連携による機能拡張の可能性について

EspressReportはJavaベースのBI・レポーティングツールであり、これをSalesforceと連携させることで、Salesforceの標準機能では実現が難しい高度なデータ分析、複雑なレポーティング、および他システムとのデータ統合が可能になります。

この連携で実現できる主な機能と価値は以下の通りです。


 

📈 1. Salesforceデータの高度なレポーティングと可視化

 

EspressReportの持つ柔軟なレポートデザイン機能を利用し、Salesforceデータに対して、標準レポート機能の限界を超えた詳細な分析と表現を提供します。

    • 複雑なレイアウトとフォーマットの実現:
      • Salesforceのオブジェクトデータ(商談、アカウント、ケースなど)を基に、請求書、納品書、契約書などの定型業務文書や、企業固有のブランドガイドラインに沿ったピクセルパーフェクトなレポートを作成できます。
      • 複数レベルのグルーピング、サマリー、カスタム計算フィールドを柔軟に配置できます。
    • 高度なグラフ・可視化:
      • Salesforceの標準ダッシュボードよりも多様なグラフタイプや対話性(ドリルダウンなど)を持つBIダッシュボードを構築し、営業実績やサービス状況の可視化を強化します。
    • 多様な出力形式への対応:
      • レポートをPDF、Excel、HTML、CSVなど、Salesforceの標準機能以上に多様なフォーマットで出力できます。特に、オフラインでの利用や、他システムへのデータ受け渡しが容易になります。


 

🤝 2. 他システムとのデータ統合分析(真のBI)

 

Salesforceデータと社内の他システムデータをEspressReport上で結合し、ビジネス全体を俯瞰する複合的な分析を実現します。

  • CRMとERP/会計データの統合:
    • Salesforceの商談データと、外部ERPシステムの実際の売上・在庫データを統合し、「商談の予測精度リードから受注までの正確なROI」などを分析するレポートを作成できます。
  • クロスプラットフォームなレポートハブ:
    • EspressReportを「データソース横断的なレポートポータル」として機能させ、利用者はSalesforce、データベース、ファイルなど、複数のソースにまたがる情報を一元的に閲覧できます。

 

⚙️ 3. レポート生成と配信の自動化

 

Salesforceのデータを定期的に取得し、業務に必要なレポートの生成・配信プロセスを自動化します。

  • 定期レポートの自動配信:
    • 「毎週月曜日の朝9時に、全営業担当者の最新パイプラインレポートをPDFで生成し、マネージャー陣にメールで自動送信する」といった高度なスケジューリングと配信設定が可能です。
  • リアルタイムまたはバッチ処理の選択:
    • 必要に応じてSalesforceの最新データをリアルタイムで取得したレポート、または大量データを夜間にバッチ処理で取得・集計したレポートを作成し、SalesforceのAPI負荷管理にも役立てることができます。
  • ドリルスルー分析:
    • サマリーレポートから、Salesforceの具体的なレコード(例:アカウント詳細)へ直接ドリルスルーできる機能を提供することで、分析からアクションへの移行を迅速化できます。

 

まとめ

 

EspressReport+Salesforceの連携は、【高度なカスタマイズ性、データ統合、および配信自動化】という点で、Salesforceのネイティブなレポート機能に対する強力なBIバディ(相棒)として機能します。

特に、企業固有の複雑なレポート要件複数の基幹システムデータを含む統合ダッシュボードが必要な場合に、この連携が有効となります。

参考サイト:

SOQLを使ったSalesforceデータのレポート作成

 

 

SalesforceとJakarta EE(Tomcatを含む)との連携手法について

Tomcatを含むJakarta EE(旧Java EE)とSalesforceとの連携手法はいくつかあります。

Jakarta EEはJavaベースのエンタープライズアプリケーションプラットフォームであり、JavaのプログラムからSalesforceのAPIを利用することで連携が可能です。Jakarta EEにはTomcat以外の製品ではRed HatのJBoss, Oracle WebLogic, IBM WebSphereなどがあります。

連携の主要な手法 🤝

 

主な連携手法として、Salesforceが提供するAPIを利用するのが一般的です。Jakarta EE環境で動作するJavaアプリケーションから、これらのAPIを呼び出します。

  • REST API (推奨) 🌐
    • Salesforceのデータに対してCRUD(作成、読み取り、更新、削除)操作をHTTPリクエストを通じて実行する、現代的な連携方法です。
    • Jakarta EEアプリケーションでは、標準のHTTPクライアントライブラリ(例えばjava.net.http.HttpClientやサードパーティのライブラリ)を使用してRESTfulなリクエストを構築・送信します。
    • OAuth 2.0などの認証設定を行い、Salesforceへのアクセス権限を取得する必要があります。
  • SOAP API 📜
    • WSDL(Web Services Description Language)ファイルを使用してSOAPメッセージを交換する方式です。
    • SalesforceからWSDLをダウンロードし、Javaのツール(例:Apache CXF、JAX-WS)を使ってSOAPクライアントのスタブコードを生成して利用します。
    • Jakarta EE環境では、JAX-WSなどの技術を利用してSOAP通信を行います。

 

認証とライブラリ 🔑

 

連携を実現するためには、適切な認証設定とライブラリの利用が重要です。

 

認証

 

SalesforceとのAPI連携では、セキュリティ確保のために接続アプリケーションを作成し、OAuth 2.0フロー(例:認証コードグラント、クライアントクレデンシャルなど)を利用してアクセストークンを取得するのが標準的な手順です。

 

Java/Jakarta EEでの利用

 

  • REST APIの場合:
    • JSONデータの処理のためにJacksonGsonなどのライブラリを組み合わせて利用することが多いです。
    • 認証情報の管理やトークンの自動更新を行うユーティリティを自前で実装するか、それらをサポートするJava用のSalesforce向けSDK(Salesforce公式またはコミュニティ提供のもの)があれば利用を検討します。
  • SOAP APIの場合:
    • 前述の通り、WSDLから生成されたJavaコード(スタブ)を利用して、SOAPリクエストを抽象化されたメソッド呼び出しとして実行します。

連携したい具体的なSalesforceの機能や、Jakarta EE環境のバージョン、利用したいフレームワーク(例: Spring Boot, MicroProfileなど)によって、最適な実装アプローチは変わってきます。

SalesforceとJakarta EEを連携させる上で、主要なAPIであるREST APISOAP APIには以下のような違いがあります。

結論として、特別な理由がない限り、新規の連携にはよりシンプルで柔軟なREST APIが推奨されます。


 

🆚 REST API と SOAP API の比較

 

項目 REST API (Representational State Transfer) SOAP API (Simple Object Access Protocol)
通信方式 HTTPの標準的なメソッド (GET, POST, PUT, DELETEなど) を利用。 SOAPプロトコルを使用し、通常はHTTP/HTTPS経由で通信。
データ形式 主に JSON (JavaScript Object Notation) を使用。XMLも利用可能。 XML (Extensible Markup Language) のみを使用。
構造 リソース指向 (URLでリソースを識別)。軽量でシンプル。 メッセージ/サービス指向。厳格で複雑なメッセージ構造を持つ。
処理速度 メッセージが小さく、オーバーヘッドが少ないため、高速 XMLパース処理などにより、RESTよりも遅い傾向がある。
セキュリティ HTTPS (SSL/TLS) を使用。OAuth 2.0認証が主流。 HTTPS (SSL/TLS) を使用。WS-Securityなどの標準的なセキュリティ仕様も利用可能。
連携難易度 シンプルで、容易に実装できる。 WSDLからのスタブ生成が必要で、複雑になることがある。
利用ケース Webやモバイルアプリ連携、リアルタイム性の高いデータ操作など、ほとんどの新規連携 厳格な仕様が求められるエンタープライズ統合、旧来のシステムとの連携。

💡 Jakarta EE 環境での適用

 

Jakarta EEアプリケーションからSalesforceを操作する場合、それぞれのAPIは以下のように利用されます。

 

1. REST API の場合 (推奨)

 

  • HTTPクライアント: Jakarta EE環境では、標準のJava HTTPクライアント(java.net.http.HttpClient)や、MicroProfile Rest Clientなどのライブラリを利用し、JSON形式のデータを送受信します。
  • データ処理: Jakarta JSON Processing (JSON-P)Jakarta JSON Binding (JSON-B) などの標準仕様、またはJackson/Gsonなどのライブラリを使って、JSONデータをJavaオブジェクトにマッピング(シリアライズ/デシリアライズ)します。
  • 認証: OAuth 2.0フローを実装し、取得したアクセストークンをHTTPリクエストのヘッダーに含めて送信します。

 

2. SOAP API の場合

 

  • WSDLとスタブ: SalesforceからダウンロードしたWSDL(Web Service Description Language)ファイルに基づき、Javaのツール(例:JAX-WS RI、Apache CXF)でクライアント側のスタブコード(Javaクラス)を生成します。
  • SOAP通信: Jakarta EEのJakarta XML Web Services (JAX-WS) などの技術を利用し、生成されたスタブクラスのメソッドを呼び出すことでSOAP通信を実行します。
  • 複雑性: 厳格なXMLスキーマに従うため、RESTに比べて設定やコーディングが煩雑になる傾向があります。
選択 特徴と理由
REST API ほとんどの新規連携に最適です。軽量で高速、実装もシンプルで、JSON形式はJakarta EEアプリケーションでのデータ処理に適しています。
SOAP API 厳格なトランザクション管理や、WSDLベースの厳密な契約(インターフェース定義) が必要な場合に限られます。特に理由がなければRESTを選択すべきです。

 

最終的な確認はそれぞれのJakarta EE対応製品メーカにお尋ねください。

どのような形式のアプリケーションで利用できますか?

Javaのアプリケーションであれば、サーバーサイド、クライアントサイドのどちらでも利用できます。
サーバーサイドの場合には、サーブレット・JSP上でEspress ChartのAPIを使用し、チャートイメージをWebブラウザへ転送することが出来ます。
クライアントサイドの場合には、一般的なJavaのアプレットの他、Swingもサポートしております。

EspressDashboard -ライセンス

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日本語対応していますか?

データソースに含まれる日本語等のマルチバイト文字に対応しています。GUIはデフォルトで英語ですが、日本語化マッピングファイルを適用いただくことで日本語UIに変更可能です。また、日本語の製品ドキュメントをご用意しております。

EspressDashboard -評価

EspressDashboard -機能

ダッシュボード・レポーティンを成功させるには?

ダッシュボード・レポーティングを成功させるには、4つのステップに従うことが重要です。

 

1. 明確な目的を持ってダッシュボードを計画し、追跡すべき関連KPIを特定する。
2. データソースを評価するためにデータディスカバリーを実施する。
3. ユーザ・フレンドリーなビジュアル要素でデザインする。
4. ダッシュボードを実装し、その機能をテストする。

 

注:「データ・ディスカバリ」は、 昨今の目まぐるしく変わる市場環境や、予測困難な外部環境の変化に対応するためには、従来のBIシステムよりも迅速で手軽にデータを分析でき、かつ、ビジネス上の課題を発見できる仕組み。

ゲージ: (Gauge)とは

ゲージはプロット・バックグラウンド・イメージとプロット・フォアーグラウンド・イメージの両方、またはどちらかを含むダイアル・チャートの特別なタイプです。

ユーザが簡単にゲージが作成できるように前もって定義済のゲージ・テンプレート用のタブをいくつか準備しています。またテンプレートを作成して、ユーザ独自の作成し、フォルダに保存しておくこともできます。

例:/gauges/templates/Custom/ フォルダ

このテンプレートを[カスタム]タブに追加するには、<ERESインストール> / gauges / screenshots / selected / Customに配置されたテンプレートのスクリーンショットと、<ERESに配置されたテンプレートのディマーバージョン インストール> / gauges / screenshots / unselected / Custom /をクリックします。 スクリーンショットを作成する簡単な方法は、通常のスクリーンショット用にテンプレートをgifに書き出し、100ピクセル×100ピクセルにサイズ変更することです。 その後、背景を暗い色に変更し、調光版のために再度エクスポートしてサイズを変更します。

またダイアル・チャートへゲージ・テンプレートを適応させることも可能です。ダイアル・チャートを使用時に適応させるテンプレートを選択することにより、新しいチャートを作成するようにゲージ・タブを表示することができます。

ダッシュボードとウェブページの違いは何でしょうか?

どちらもコンピュータの画面上で開くことができますが、類似点はそこまでです。

 

ダッシュボードはデータを素早く処理するためのもので、組織や個人レベルのKPIの概要を簡単に把握できる重要な視覚化ツールです。チャート、グラフ、表、ゲージなどのインタラクティブな視覚的要素の助けを借りて、ダッシュボードは、ユーザーが分析し、情報に基づいたデータ駆動型の意思決定を行うのに役立つように設計されています。

 

また、ウェブページはウェブブラウザ上に表示される文書であり、重要な情報を提供するテキスト、画像、ビデオ、その他のマルチメディア要素を含んでいます。多くの場合、製品やサービスを宣伝します。他のウェブページへのリンクがある場合もあり、ユーザーはフォームに入力したり、オンラインで購入したり、その他のアクションを行うことでウェブページと相互作用することができます。

ダッシュボードUIキットとは何ですか?

ダッシュボードUIキットは、EspressDashboardのようにユーザーインターフェイス要素、テンプレート、コンポーネントの設計済みコレクションです。ダッシュボードの設計と構築のために特別に作成されています。これらのキットは、開発者やデザイナーが視覚的に魅力的で機能的なダッシュボードを迅速かつ簡単に作成するための基盤を提供します。

 

これらのキットには通常、ダッシュボードのデザインで一般的に使用されるさまざまなチャート、グラフ、テーブル、ボタン、アイコン、およびその他の UI 要素が含まれています。これらのキットは、ダッシュボードの目的に応じて高度にカスタマイズすることができます。これにより、ユーザは特定のデザインプロジェクトの要件に合わせてコンポーネントを変更し、適合させることができます。これらのキットは、デザインプロセスを合理化するために、ウェブやモバイルアプリの開発でよく使用されます。ダッシュボードの全体的なルック&フィールに一貫性を持たせるのに役立ちます。

 

ブログ:ダッシュボードUIデザイン:ステークホルダー向けのベストプラクティスを分析

EspressReport とSalesforceの連携による機能拡張の可能性について

EspressReportはJavaベースのBI・レポーティングツールであり、これをSalesforceと連携させることで、Salesforceの標準機能では実現が難しい高度なデータ分析、複雑なレポーティング、および他システムとのデータ統合が可能になります。

この連携で実現できる主な機能と価値は以下の通りです。


 

📈 1. Salesforceデータの高度なレポーティングと可視化

 

EspressReportの持つ柔軟なレポートデザイン機能を利用し、Salesforceデータに対して、標準レポート機能の限界を超えた詳細な分析と表現を提供します。

    • 複雑なレイアウトとフォーマットの実現:
      • Salesforceのオブジェクトデータ(商談、アカウント、ケースなど)を基に、請求書、納品書、契約書などの定型業務文書や、企業固有のブランドガイドラインに沿ったピクセルパーフェクトなレポートを作成できます。
      • 複数レベルのグルーピング、サマリー、カスタム計算フィールドを柔軟に配置できます。
    • 高度なグラフ・可視化:
      • Salesforceの標準ダッシュボードよりも多様なグラフタイプや対話性(ドリルダウンなど)を持つBIダッシュボードを構築し、営業実績やサービス状況の可視化を強化します。
    • 多様な出力形式への対応:
      • レポートをPDF、Excel、HTML、CSVなど、Salesforceの標準機能以上に多様なフォーマットで出力できます。特に、オフラインでの利用や、他システムへのデータ受け渡しが容易になります。


 

🤝 2. 他システムとのデータ統合分析(真のBI)

 

Salesforceデータと社内の他システムデータをEspressReport上で結合し、ビジネス全体を俯瞰する複合的な分析を実現します。

  • CRMとERP/会計データの統合:
    • Salesforceの商談データと、外部ERPシステムの実際の売上・在庫データを統合し、「商談の予測精度リードから受注までの正確なROI」などを分析するレポートを作成できます。
  • クロスプラットフォームなレポートハブ:
    • EspressReportを「データソース横断的なレポートポータル」として機能させ、利用者はSalesforce、データベース、ファイルなど、複数のソースにまたがる情報を一元的に閲覧できます。

 

⚙️ 3. レポート生成と配信の自動化

 

Salesforceのデータを定期的に取得し、業務に必要なレポートの生成・配信プロセスを自動化します。

  • 定期レポートの自動配信:
    • 「毎週月曜日の朝9時に、全営業担当者の最新パイプラインレポートをPDFで生成し、マネージャー陣にメールで自動送信する」といった高度なスケジューリングと配信設定が可能です。
  • リアルタイムまたはバッチ処理の選択:
    • 必要に応じてSalesforceの最新データをリアルタイムで取得したレポート、または大量データを夜間にバッチ処理で取得・集計したレポートを作成し、SalesforceのAPI負荷管理にも役立てることができます。
  • ドリルスルー分析:
    • サマリーレポートから、Salesforceの具体的なレコード(例:アカウント詳細)へ直接ドリルスルーできる機能を提供することで、分析からアクションへの移行を迅速化できます。

 

まとめ

 

EspressReport+Salesforceの連携は、【高度なカスタマイズ性、データ統合、および配信自動化】という点で、Salesforceのネイティブなレポート機能に対する強力なBIバディ(相棒)として機能します。

特に、企業固有の複雑なレポート要件複数の基幹システムデータを含む統合ダッシュボードが必要な場合に、この連携が有効となります。

参考サイト:

SOQLを使ったSalesforceデータのレポート作成