アプリケーションをWasabiで使用するように設定する
S3ベースのストレージと連携するほとんどのアプリケーションは、エンドポイントURLとアクセス認証情報を変更することで、任意のS3互換サービスに対応させることができます。これには通常、アプリケーション内のストレージ設定を更新して新しいサービスのリージョン固有エンドポイントを使用するようにし、適切なアクセスキーとシークレットキーを提供することが含まれます。
まず、Wasabi管理コンソールでアクセスキーとシークレットキーを作成します。次に、アプリケーションをWasabiのリージョン別エンドポイント(例:米国西部リージョンの場合はs3.us-west-1.wasabisys.com)を使用するように設定します。ハードコードされたAWS S3エンドポイントやリージョン識別子を、適切なWasabiの値に置き換えてください。
Terraformなどのインフラストラクチャ・アズ・コードツールや、Boto3やAWS SDKなどのSDKについては、プロバイダーまたはクライアント設定内のエンドポイントURLを更新してください。多くのサードパーティ製アプリケーション(例:Veeamなど)もカスタムS3エンドポイントをサポートしており、カスタムエンドポイントと認証情報を指定することでWasabiとの直接連携が可能です。
●小ファイルのストレージ最適化: アップロード前に小ファイルを大きなアーカイブファイル(例: TARやZIPを使用)にまとめ、APIのオーバーヘッドを削減し、取得パフォーマンスを向上させます。
●マルチスレッドアップロードの活用: Wasabiは高速性を重視して設計されていますが、マルチスレッドアップロード(`aws s3 cp –multipart-chunksize` または SDK ベースの並列アップロード)を使用することで、アップロード時間を大幅に短縮できます。
●Wasabi Direct Connectの利用: 大量のデータを頻繁に移動する場合は、専用ネットワークリンクにより高帯域幅と低遅延を実現するWasabi Direct Connectをご利用ください。
●使用量計測によるストレージ増加の監視: Wasabiはストレージ使用量をリアルタイムで追跡するAPIを提供します。請求書待ちではなく、これを利用してストレージ需要を積極的に管理しましょう。
●バケットライフサイクルポリシーの戦略的実装: AWS S3とは異なり、Wasabiはデータエクレスに課金しませんが、ライフサイクルポリシーは不要なオブジェクトを自動削除し、不要な散乱を防ぎ、取得効率を向上させることで、ストレージコストの最適化に依然として役立ちます。
AWSとWasabiのクロスクラウドバックアップ管理をN2WSで実現
AWSからWasabiへのデータ移行やアーカイブが、N2WSならもっと簡単!AWSデータをWasabi S3へ、またはその逆方向にバックアップ可能。リージョン間、アカウント間、さらにはクラウド間での復元も実現します。Wasabiの手頃なストレージ階層と、N2WSのAWS向け統合型災害復旧ソリューションを組み合わせることで、エンタープライズレベルの耐障害性を、高額なエンタープライズ価格帯なしで提供します。