EspressReport と Java EEとの連携について

EspressReport は、Java EE (Enterprise Edition) の標準技術に基づいて構築されたレポートツールであるため、Java EE アプリケーションサーバー環境との連携は完全に可能です。EspressReport は Java エコシステムと密接に連携しているため、Java EE/Jakarta EE 環境での利用は設計上の前提となっています。

 

☕ EspressReport と Java EE の連携方法

 

EspressReport を Java EE 環境で利用する際の主なポイントと連携方法は以下の通りです。

 

1. アプリケーションサーバーへのデプロイ

 

EspressReport のサーバーコンポーネントである EspressReport ES (Enterprise Server) は、標準的な Java EE の Web アプリケーションとして提供されます。

  • デプロイメント: EspressReport ES の WAR (Web Application Archive) ファイルを、Java EE に準拠したアプリケーションサーバー(例: Apache Tomcat、Oracle WebLogic、IBM WebSphere、JBoss/WildFly、GlassFish など)にデプロイします。
  • 動作環境: Java EE の標準仕様(Servlet、JSP、JNDI、JDBCなど)を利用して動作します。

 

2. Java EE アプリケーションからの利用

 

Java EE 環境で開発された独自のアプリケーションから EspressReport の機能を利用する方法はいくつかあります。

 

  • Web サービス/API 連携:
    • RESTful API: EspressReport ES は、外部アプリケーションからレポートの実行、パラメータの受け渡し、出力形式の指定などを行うための RESTful API を提供しています。Java EE アプリケーションはこの API を HTTP 経由で呼び出すことで連携します。
    • Java API: 直接 EspressReport の Java API を利用し、Java EE アプリケーションのビジネスロジック内でレポート生成を組み込むことも可能です。

 

  • JDBC 連携:
    • EspressReport は、JDBC (Java Database Connectivity) を通じて、Java EE アプリケーションと同じデータソース(データベース)にアクセスし、レポートのデータを取得します。Java EE の標準機能である JNDI を通じてデータソースを設定することも可能です。

 

  • 認証・認可:
    • Java EE のセキュリティ機能や、LDAP/Active Directory と連携させることで、EspressReport のユーザー認証やアクセス制御を Java EE 環境と統合できます。

 

 

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