1. クロスアカウント災害復旧(DR)のための分離リテンション
N2WSは、災害復旧専用に指定された別々のAWSアカウントにバックアップを保存できるようにすることで、ランサムウェアに対する堅牢な第一防衛ラインを提供します。クロスアカウントDRを利用することで、バックアップデータを本番環境から隔離でき、ランサムウェアがバックアップに拡散するリスクを大幅に低減できます。
N2Wの分離リテンション機能では、DRバックアップごとに異なる保持ポリシーを設定可能です。この柔軟性により、最重要データは安全に保管され、必要な時に即座に利用可能となり、データ損失に対する追加の保護層を提供します。
2. 最終バックアップの不変性
N2WSは、最終バックアップを不変化(作成後の改変・削除不可)する機能を提供することで、企業向けランサムウェア保護を強化します。この機能は、ランサムウェアが最新のバックアップを改ざんするのを防ぎ、復旧用に常にクリーンなデータバージョンを確保する上で極めて重要です。
最終バックアップの不変性により、データが暗号化や破損から保護されていることを確信でき、復旧ポイントが常に安全であるという安心感を得られます。この不変のバックアップは信頼性の高い代替手段として機能し、再感染やさらなる損傷の恐れなく、迅速に業務を復旧させることが可能です。
3. クロスクラウドポータビリティと不変性
N2WSはクロスクラウドポータビリティと不変性を提供し、AWSやAzureなど異なるクラウド環境間でバックアップの複製・保存を可能にします。この機能はランサムウェア攻撃からデータを保護するだけでなく、単一のクラウドプロバイダーが障害やセキュリティ侵害に見舞われた場合でもデータへのアクセスを確保することで、災害復旧戦略を強化します。
クロスクラウドポータビリティ機能により、バックアップが単一クラウド環境に拘束されることはなく、柔軟性と回復力が向上します。不変性と組み合わせることで、異なるクラウドプラットフォーム間でデータが改変されず安全に保たれることが保証され、ランサムウェアに対する包括的な防御を実現します。
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