2026年2月にリリースされた「 GenAI Protection」は、組織内での生成AI(ChatGPT、Claude、Geminiなど)の利用を安全に管理・制御するためのセキュリティ機能です。
多くの企業が「AIを使いたいが、機密情報の流出が怖い」という課題を抱える中、この機能は「利便性を損なわずにリスクを抑える」ことを目的としています。主な機能は以下の3点です。
1. 「シャドーAI」の可視化
従業員がIT部門の許可なく利用しているAIツール(シャドーAI)を自動で検出します。
-
利用状況の把握: 誰が、いつ、どのAIアプリケーションやWebサイトを利用しているかをダッシュボードで一覧化します。
-
トレンド分析: 組織内でどのようなAI導入パターンがあるかを可視化し、リスク評価に役立てます。
2. プロンプトによる機密情報漏えいの防止 (DLP連携)
AIとのチャット(プロンプト)の内容をリアルタイムで検査し、重要なデータが外部に送信されるのを防ぎます。
-
機密データの検知: 個人情報(PII)、クレジットカード情報、設計図、ソースコード、医療情報(PHI)などのパターンを識別。
-
送信ブロック: AIモデルの学習データとして取り込まれるリスクがある機密情報が含まれていた場合、プロンプトの送信そのものを遮断します。
3. 悪意あるプロンプト攻撃の防御
AIを悪用しようとする試みからシステムを保護します。
-
プロンプトインジェクション対策: AIのガードレールを回避しようとする特殊な入力(脱獄/Jailbreak試行)を検知し、不適切な利用を阻止します。
-
ブラウザ・デスクトップ両対応: Webブラウザ上での利用だけでなく、デスクトップアプリ型のAIツールに対しても監視が可能です。
なぜこの機能が必要なのか?
従来のWebフィルタリングでは「AIサイトへのアクセス許可/拒否」という極端な設定しかできませんでした。 しかし、GenAI Protectionを導入することで、「AIの利用は許可するが、社外秘データの入力だけを禁止する」という柔軟な運用が可能になります。
[重要] この機能は Acronis Cyber Protect Cloud のエージェントに統合されているため、新たなソフトをインストールすることなく、既存の保護設定(管理計画)の一部として簡単に有効化できるのが大きなメリットです。

