Zerto用語集

1. システム構成・コンポーネント

  • ZVM (Zerto Virtual Manager): サイト間のレプリケーションに必要なすべての設定を管理するWindowsサービス(またはLinuxアプライアンス)です。ハイパーバイザー(vCenterやSCVMMなど)と連携してインベントリ情報を取得し、管理コンソールを提供します。
  • VRA (Virtual Replication Appliance): 各ハイパーバイザーホスト上にインストールされる仮想アプライアンスで、実際のデータレプリケーション(書き込みデータの転送)を担当します。
  • ZCC (Zerto Cloud Connector): マネージド・サービス・プロバイダー(MSP)環境において、顧客ネットワークとクラウド側のレプリケーションネットワークを安全に接続・分離するためのコンポーネントです。
  • ZCM (Zerto Cloud Manager): 複数のサイトや顧客(ZORG)を一元管理するための管理サービスです。

2. 保護とレプリケーション

  • VPG (Virtual Protection Group): 一緒に保護・復旧する必要がある複数の仮想マシン(VM)をまとめたグループです。例えば、Web、アプリ、DBサーバーを1つのVPGにまとめることで、書き込み順序の整合性を保ったまま復旧できます。
  • Journal (ジャーナル): 復旧サイト側のVRAによって管理されるファイルで、保護されたVMへのすべての書き込みコピーを保存します。これにより、数秒単位の任意の時点(チェックポイント)への復元が可能になります。
  • Checkpoint (チェックポイント): 数秒ごとにジャーナルへ書き込まれる復旧ポイントです。管理者が手動で説明付きのチェックポイント(例:「パッチ適用前」)を作成することも可能です。
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  • CDP (Continuous Data Protection): スナップショットを使用せず、リアルタイムでデータの変更をキャプチャし続けることで、非常に短いRPO(目標復旧時点)を実現する技術です。

 

3. リカバリ・同期プロセス

  • Failover (フェイルオーバー): 障害発生時に、保護サイトから復旧サイトへ業務を切り替える操作です。テスト用の「Failover Test」も本番に影響を与えず実行可能です。
  • Bitmap Sync (ビットマップ同期): ネットワーク断などの後に、変更されたブロックのみを特定して同期するプロセスです。同期中も既存のジャーナルからの復旧は可能です。
  • Preseed (プリシード): 復旧サイトにあらかじめデータのコピー(仮想ディスク)を置いておくことで、初期同期時のWAN経由のデータ転送量を大幅に削減する機能です。

 

4. 主要な指標

  • RPO (Recovery Point Objective): 目標復旧時点。データ損失を許容できる最大時間を指し、Zertoでは通常数秒単位です。
  • RTO (Recovery Time Objective): 目標復旧時間。復旧操作を開始してからサービスが再開されるまでの時間を指します。